人間は大きく分けて、脳とそのほかのカラダに分かれています。言葉を変えると脳は中枢神経支配(機関)、それ以外のカラダは末梢神経支配(機関)。
普通に考えると、中枢(脳)からカラダのあらゆるところに信号を伝達して、生きていますよね?興奮したり、落ち着いたり、お腹を減らす信号を送ったり、恋に落ちたり、運動したり、色々と。と言うことは、脳が全ての情報源であり、支配して、コントロールしている。今の世の中の情勢のように(余談でした)。
そこで、面白い実験を行った結果だけ共有します。
5感覚を無くした実験。仮説では末梢神経機構が物事を感じなくなった状態を作れば、生命維持のために脳が更に覚醒し、情報をより供給する、だろう、と。
では、どうやって5感覚をなくすのか?方法は簡単、体温並みのお風呂に浸かり(触覚)、あたり一面は暗闇(視覚)、音は無音機を搭載(聴覚)、味覚と臭覚もまた感じさせない状態に。
こんな状態で、人は長く生きられるのか?はたまた脳が覚醒し、どんどん感覚を研ぎ澄まさせていくのか?
結果は、脳がどんどん衰退していきました。
この実験で何を言いたいかと言うと…要は脳が全てを支配しているのではなく、末梢感覚(5つの感覚)の体験があって初めて脳が機能する。さまざまな経験や感覚の刺激が脳に情報として入って、それを上手く整理整頓しカラダを使うことに機能している。だから、脳が大事なのではなく、カラダへの刺激やさまざまな経験が一番に脳を活性化させてくれる。最近の面白いトピックには、歴史上の才能に満ち溢れて成功を収めてきた方々(政治家・芸術家・音楽家・革命家・冒険家など)はみんな長い時間歩いて考え事をしていた、と。カラダを使えば脳にたくさんの情報をインプットしてくれる。
デジタルな社会に、子供の生活環境に、閉ざされた窮屈な世界に、どうして素晴らしい脳が育つのか?=素晴らしい人財が育つのか?
今一度、子供心を大切に、たくさんの経験や刺激を。ワクワクと、ドキドキと、ウキウキを。
Taizo KASUYA