🍵 茶は服のよきように…「お茶は心をこめて、おいしく点てましょう」という意。「服のよきように」というのは、舌の先でおいしいと感じることだけでなく、一生懸命に点てたお茶をお客がその気持ちも味わっていただくという、主と客との心の一体感を意味する。
🍵 炭は湯の沸くように…炭に火をつけさえすれば必ずお湯がわくわけではないです。湯がよく沸くには火を起こすには、上手な炭のつぎ方があります。しかし、その継ぎ方を形式だけでのみこんだのでは火はつきません。本質をよく見極めることが大切ですね。
🍵 夏は涼しく冬は暖かに…茶の道では季節感を大事にし、表現します。夏ならば床に「涼一味」などのことばをかけたり、冬ならば蒸したての温かいお菓子を出すなど、自然の中に自分をとけこませるような工夫をするのが大切です。
🍵 花は野にあるように…「花は自然に入れなさい」という意ですが、「自然そのままに」再現するというのではなく、一輪の花に、野に咲く花の美しさと自然から与えられたいのちの尊さを盛りこもうとすることに真の意味があります。
🍵 刻限は早めに…「時間はゆとりを持って早めに」という意ですが、ゆとりとは時間を尊重すること。自分がゆったりした気持ちになるだけでなく、相手の時間を大切にすること。そのトキはじめて、主と客が心を開いて向かいあうことができると想います。
🍵 降らずとも雨の用意…「どんなときにも落ちついて行動できる心の準備と実際の用意をいつもする」が茶の道をする心がけ。どんなときにも「適切に場に応じられる」自由で素直な心を持つことが大切ですね。
🍵 相客に心せよ…「相客」というのは、いっしょに客になった人達のこと。正客の座にすわっている人も末客の席にいる人も、お互いを尊重しあい、楽しいひとときを過ごすようにしなさい、と。
※お茶の心ってなんだろう…裏千家のウェブサイトより一部引用